2011年7月6日水曜日

講義支援ツールとしての iPad + GoodReader for iPad + DropBox 

前期の大学院の講義でグループ作業をする際の補助ツールとしてiPadを利用してみた。受講生が14名でiPadが5台しかないので、3人に1台の割合での利用である。

基本的な使い方は、PDF化した講義資料を講義用アカウントで作成したDropBox上にアップロードし、GoodReader for iPadからDropBox上のPDFファイルを同期して取り込み、iPad上で閲覧したり、注釈を付けてもらった。

また、受講生各自もノートPCを持っているのでDropBoxのアカウントを取得し、ノートPCにソフトをインストールしてもらい、講義用DropBoxにある講義資料を共有ファイルとしてアクセスする仕組みとした。

これにより講義資料をiPad上あるいは各自のノートPC上で閲覧できるとともに、発表用の資料作成などのグループ作業時のファイルもDropBoxを介してメンバー間で共有しながら作業が行える仕組みである。

「(各自がノートPC あるいは iPadを持っている) + 常時ネットにつなげる環境」

があれば、高額なシステムを構築しなくても、それなりに使えるということが10回程度講義利用を通じて得られた。欲を言えば初代iPadではなく、より高速なiPad2を一人1台貸し出しができればよいのだが。

これらの試みをする上での最大の障壁はツールの能力の善し悪しではなく、全員に例外なく同じ環境が提供できるか否かである。9人持ってて、1人持っていなかったとしても、全体としてはルールや方式を一本化できなくなり、大きな足かせとなる。

また、iPadは研究費で機器扱いで購入できるのだが、iPadで使う有償アプリをネットから購入するためのiTuneカードなどが大学の研究費で購入できない点が、環境整備上の課題である。世の中、ネット購入、電子決済化が進む状況で、「モノ」しか購入することができない現行の研究費による購入制度では、何も新しいことができない。是非、大学には改善をお願いしたい。

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